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<甲子園>仙台育英・エース大栄「両親には日本一で恩返ししたかった」

試合終了後、鈴木(左)に声を掛けられ涙を流す仙台育英の大栄

 仙台育英・大栄の夏が終わった。大黒柱としてチームをけん引してきた右腕は、星稜の校歌を聴きながらベンチの前で泣きじゃくった。「3年生31人でつらいことを乗り越えてきた。最後までやりきれたと思う」。必死に声を絞り出した。
 一方的な展開になりかけた二回、先発伊藤に代わってマウンドへ。「自分が引っ張るんだ。背中で見せていく」。どんな状況でもチームを背負う気持ちは変わらなかった。
 大栄と鈴木の3年2人、笹倉と伊藤の1年2人。最速140キロ超の4人による継投が仙台育英の最大の武器。6失点したが「エースとしての自覚、責任を見てもらいたかった。強気な投球はできた」。最後までプライドは失わなかった。
 いわき市出身。地元の少年野球チームで活躍し、小学6年で東北の優秀選手を集めた東北楽天ジュニアチームにも選ばれている。「IKUEI」のユニホームに憧れたのもその頃だ。
 中学入学を前にした冬、父敏さん(44)に打ち明けた。「秀光中教校に進みたい」
 家族は反対したが、12歳の決意は固かった。秀光中教校では須江監督の指導を仰ぎながら才能を開花させる。仙台育英でも1年からベンチ入り。落ち着き払ったマウンドさばきで勝利に貢献してきた。
 敗退した今、感謝と無念が心を交錯する。「この大会が6年間の集大成。両親には日本一で恩返ししたかった」(剣持雄治)


2019年08月19日月曜日


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