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<仙台市議選>ビラ配布解禁で各候補、知恵と工夫

街頭演説の聴衆に政策ビラを配る陣営スタッフ=仙台市青葉区

 仙台市議選(25日投開票)で、各候補者が選挙運動の政策ビラに工夫を凝らしている。今年3月の改正公選法施行で、地方議員選のビラ配布が解禁された。公約や実績、人柄が伝わるデザインにしたり、配布時期や手段も効果的な方法を選んだりして1票につなげようと知恵を絞っている。
 改正公選法は従来の国政選や首長選に加え、都道府県議選や市区議選のビラ配布を認めた。A4判以内の大きさで、政令市議選は1候補8000枚が上限。証紙を貼り、(1)選挙事務所内(2)個人演説会場(3)街頭演説会場(4)新聞折り込み−で有権者に配ることができる。
 太白区の若手現職は、表面にポスターと同じ顔写真を載せ、自筆のメッセージを添えた。裏面はまちづくり関連の政策を並べ、市議会で質問する写真なども使い、活動実績を強調した。
 「分かりやすい表現やレイアウトを心掛けた。抽象的な文言は避け、文字が細かくならないよう気を付けた」と明かす。
 表面を自身の顔と名前でほぼ埋めたのは、宮城野区のベテラン現職。政策や経歴などを裏面に載せつつも、陣営関係者は「選挙は顔と名前を覚えてもらうことが大切」と言い切る。
 公約の詳細や実績の全てを知ってもらおうと、候補者のホームページ(HP)や会員制交流サイト(SNS)に誘導する工夫も。青葉区の中堅現職は、表面に公式HPとフェイスブックのQRコードを載せた。
 ビラの配布は、多くの候補者が新聞折り込みを活用する。太白区の新人は「新聞購読層は政治への関心が一定程度ある。読んでくれると思う」と期待する。
 泉区の中堅現職の陣営は「1度にたくさんのチラシが折り込まれる。不要なチラシと一緒に捨てられないか」と気をもむ。若林区のベテラン現職はチラシの数が少ない夕刊を活用する。
 配布のタイミングも慎重に見計らう。青葉区の中堅現職の陣営は「9連休中はゆっくりビラを読む時間がないだろう」と分析し、選挙戦中盤の平日を狙う。
 ビラ配布は4月の統一地方選の青森、秋田、山形3県議選でも行われたが、「効果を計りかねる」との声も少なくなかった。
 若林区の若手現職の陣営関係者は「ビラ1枚が1票につながると信じ、心を込めて配るだけ」と語った。


2019年08月20日火曜日


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