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#シギセン 若者のつぶやき@仙台(2)政治に触れる場 もっと

未来会議の仲間と打ち合わせをする佐藤さん=仙台市青葉区の市市民活動サポートセンター

 仙台市議選(25日投開票)が始まり、真夏の論戦が熱を帯びる。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて初めての市議の選択機会。若い世代の投票率にも注目が集まる。杜の都の若者は政治に何を期待し、目の前の「シギセン」に何を思うのか。つぶやきを拾う。(報道部・石川遥一朗、三浦夏子)

◎せんだい未来会議代表 佐藤柊さん(20)

 仙台市議選(25日投開票)を翌月に控えた7月上旬、青葉区の東北福祉大3年佐藤柊(しゅう)さん(20)は市役所を訪ね、真剣な顔で郡和子市長に思いをぶつけた。
 「若者の政治離れと言われるが、離れたのは政治の方ではないか」
 市内の学生グループ「せんだい未来会議」の代表を務める。約800人の若者の声を集め、理想の都市像や政策をまとめた「仙台若者ビジョン提言書」を発表し、郡市長に手渡した。
 「仙台の主役になる若い皆さんの意見を大切にしたい」。元衆院議員の市政トップは、提言書の中身や未来会議の行動力を称賛してくれたが、期待した言葉は違った。「もう少し具体的な考えが聞きたかった」
 由利本荘市出身。高校2年の2015年5月、大阪都構想を巡る住民投票のニュースで、有権者が熱く議論を交わす姿を見て衝撃を受けた。「地方から国を動かそうとしていて圧倒された」と当時を振り返る。
 大学に進学した17年4月、秋田県の人口が100万を割った。自分も故郷を離れた一人。「若者の意見が反映されず、街に魅力がなくなれば人口減少はさらに進む」と危機感を抱いた。
 若い世代とまちづくりをつなぐ。そう決意し、東北大生ら約10人と昨年11月、未来会議を発足させた。
 仙台市議会に注ぐ視線は手厳しい。「若者の声に本気で耳を傾けているように思えない。支援者を回るように、もっと積極的に若者に会いに来てほしい」
 市議選では、市の政策立案に高校生や大学生がどう関わるべきか、立候補予定者に公開質問状を送った。若い有権者に投票する際の判断材料にしてもらう。
 若者の低投票率が指摘されるが、その責任を若者に負わせる風潮に違和感を覚える。「投票に行こう」などと呼び掛けるよりも、日常生活で政治に触れ、意見を出し合う機会をつくる方が、効果があると感じる。
 「未来会議の活動がきっかけとなり、若者の声が市政に届く仕組みづくりが進めばいい」と願う。


2019年08月20日火曜日


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