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<メガホン>飛躍の陰で

 笹倉、伊藤、木村。全国高校野球選手権大会で8強入りした仙台育英の1年生は甲子園で堂々とプレーした。下級生の活躍を報道陣に問われると、須江監督は必ずこう答えた。
 「上級生のサポートがすごいんですよ。雑用を全部やってくれる。前向きに取り組んでくれる3年生のおかげ」。最上級生に向けて感謝の言葉を並べた。
 夏を前に1年生が急成長し、多くの3年生がベンチから外れた。「それでも全く不満を示さなかった」と須江監督。アルプススタンドで取材していても、背番号のない3年生に笑みは絶えない。声をからしていた大塚はこう言っていた。「ベンチに入れなくても育英のメンバーでいることに価値があります」
 大塚は打撃投手の一人として甲子園入り。対戦相手の投手の特徴を頭にたたき込み、練習でレギュラー選手に夢中で投げ込んだ。試合で味方の快音を耳にするたび「投げたかいがあったな」とうなずく。
 今夏の甲子園のベンチに、7人の1、2年生がいた。秋の東北大会を目指した宮城県大会は、地区予選が既に始まっている。仙台育英も新チームとなり、引退した3年生の思いも背負った戦いが続く。
(剣持雄治)


2019年08月20日火曜日


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