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<Eカルテ>草野大輔/助っ人2人の働き鍵

 今季のパ・リーグは先が読めない展開が続いている。ソフトバンクと首位争いをしていた日本ハムがまさかの9連敗で失速した。東北楽天もいまひとつ波に乗れてはいないものの、ラッキーボーイの出現でAクラスをキープしている。
 投手では弓削がチームを救う投球をしてくれた。和田(ソフトバンク)のように球の出どころが見えにくいフォームが特長で、打者からすると打ちづらい。しかも身長(193センチ)があるので角度もある。
 打者は渡辺佳が得点圏で勝負強い打撃を発揮している。新人でデータが少ないという面はあるが、打席でいい反応ができている。
 シーズン終盤の上位争いでは、こういうラッキーボーイの存在は大切だ。ただチームに本当の勢いを与えるのは主役の活躍しかない。中でもブラッシュ、ウィーラーの外国人2人の調子が上がらないと苦しい。

<打席で力み見える>
 気になるのはウィーラーだ。「自分が打たなければならない」という意識が強くなるあまり、打席で力みが感じられる。こういう時は練習から徹底的に右打ちをさせることが復調の近道になる。右方向にしっかり打てるようになれば、勝手に引っ張れるようになるし、打球も強くなる。
 ブラッシュ、ウィーラーが本調子ではないため、そのしわ寄せが浅村に来ている。西武時代の浅村は後ろに本塁打を打てる打者がいるので、場面によってチャンスメーカーやポイントゲッターと役割を切り替えることができた。今は長打を打ちにいかざるをえないため打率が下がってしまう。
 東北楽天が初めてクライマックスシリーズに進出した2009年はセギノール、リンデンが打った。リーグ優勝した13年はジョーンズ、マギーが打線を引っ張った。浅村を生かしCS争いを勝ち抜くには助っ人2人の働きが鍵になる。

<エース本来の力を>
 あとは則本昂、岸の両エースがしっかりしないといけない。どちらも本来の力を出せていない。特に則本昂は誤算かな。もともと責任感の強い投手なので、思うような結果が出ないと「抑えないといけない」「取り返さないといけない」と余計に力が入っているように思える。
 東北楽天は現時点で自力優勝の可能性は消えているが、昨季の最下位を考えると、平石監督の下でしっかり頑張っている。ここからは本来打つべき人、抑えるべき人が奮起して、何が何でもAクラスをクリアしてもらいたい。
(プロ野球解説者)


2019年08月20日火曜日


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