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<甲子園>東北勢、12年連続8強 実力証明

◎総評/タフな投手 複数育成必要

 第101回全国高校野球選手権大会で仙台育英と八戸学院光星(青森)が18日の準々決勝で敗退し、東北勢の夏が終わった。大旗の夢はかなわなかったが、12年連続で8強入りして実力の高さを証明した。
 仙台育英は投打のバランスが良かった。主戦大栄と鈴木の3年生2人、伊藤と笹倉の1年生2人の4投手で継投し、3回戦までは相手に流れを渡さない戦いを続けた。
 打線は1回戦から3戦連続で2桁安打をマーク。打率5割超の1番中里がチームをけん引した。準々決勝の星稜(石川)戦は思わぬ大差がついたが、最速140キロ台の4人をつなぐ試合運びは、高校野球に新たな時代が来ていることを感じさせた。
 八戸学院光星は下山が1回戦の誉(愛知)戦で先制の満塁本塁打を放つなど前評判通りの破壊力で勝ち進んだ。武岡や近藤らの効果的な一発もあり4試合で5本塁打と爆発力を見せた。投手陣は5人をつないだが、エース格となる選手が不在で2回戦以降は乱打戦を強いられた。投手育成は同校の長年の課題だ。
 鶴岡東(山形)は2回戦で丸山が2打席連続の本塁打を放って今春の選抜大会準優勝の習志野(千葉)を撃破。初の甲子園2勝を挙げた。強打の陰で堅守も光り、1、2回戦は無失策。佐藤監督の手腕の高さがうかがえる。影山から池田への左腕2人の継投も安定していた。
 八戸学院光星と鶴岡東は関西や関東出身の選手が多くを占める。今大会は下山や丸山、池田ら地元出身選手が激しいレギュラー争いを勝ち抜いて活躍したことは指摘しておきたい。
 聖光学院(福島)は荒牧が2打席連続のソロ本塁打を放ったが、攻めあぐねて2年連続で初戦敗退を喫してしまった。45年ぶり出場の秋田中央は主戦松平が粘りの投球を見せたが、無得点で敗れた。花巻東(岩手)は投手陣が序盤で崩れ、昨夏に続き初戦で敗れた。
 どのチームも敗れた試合は先発投手が序盤で失点し、相手に主導権を握られた。暑さと連戦、独特な球場の雰囲気の中で勝ち上がるには精神面で強さを持つ投手を複数育てる必要性を感じた。
(大谷佳祐)


2019年08月20日火曜日


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