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教育旅行誘致へ 近畿の中学校長ら招き遺構視察ツアー実施

震災前の荒浜小周辺の模型を見ながら語り部(右手前)の説明を聞く校長ら

 岩手、宮城、山形3県の10市町でつくる「伊達な広域観光推進協議会」は20日までの3日間、教育旅行の誘致を狙い、近畿地方の公立中学校の校長らを招いた視察ツアーを東日本大震災の被災地などで実施した。
 参加したのは近畿地区の修学旅行委員会に所属する大阪、奈良、滋賀、兵庫、和歌山5県の校長ら9人。20日は仙台市若林区の震災遺構「荒浜小」を訪れ、津波の爪痕が残る校舎を見学し、語り部から震災発生当時の状況などを聞いた。
 堺市五箇荘中の中辻幸男校長(57)は「大変な地震を乗り越え、復興に向かっている心強さを感じた。生徒たちの防災学習や自然体験に生かせるような旅行を検討したい」と語った。
 一行は18日から気仙沼市や宮城県南三陸町など被災地を中心に回り、一関市や奥州市にある農家民泊の受け入れ先も視察した。
 協議会事務局の仙台市東北連携推進室によると、2017年の近畿地方から宮城県への教育旅行は、小中高校合わせて123校で全体の2.1%にとどまる。一方、近畿地方の学校は首都圏に比べ、旅行先が固定化していない傾向があり、誘致の余地があるという。
 視察ツアーは16年に始まり10回目。市文化観光局の佐藤康行次長(57)は「まずは先生に現地を見てもらうことが重要。東北を訪れた生徒が大人になり、再び東北を訪れてくれることも期待できる」と話した。


2019年08月21日水曜日


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