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盲導犬同伴に理解を 宮城・大河原のユーザーが啓発活動

佐藤さん(左から2人目)と一緒に誘導の体験に挑戦する小学生=7月11日、大河原南小

 宮城県大河原町で初めて盲導犬ユーザーになった佐藤長一さん(54)が、商業施設などでの盲導犬同伴を受け入れる社会を目指して啓発活動に乗り出した。行政機関や学校を訪ね、盲導犬と生活する視覚障害者の現状を説明。佐藤さんは「自分が表に出ることで盲導犬ユーザーを身近に感じてもらい、同伴への理解を深めるきっかけになればいい」と話す。

 佐藤さんは2015年8月、レーベル遺伝性視神経症という難病を発症。両眼1.5だった視力は1カ月後、一気に0.1以下まで落ちた。今は両眼とも0.01で、ぼんやりした状態にしか見えない。
 トラック運転手の仕事は辞めざるを得なくなった。17年3月、日本盲導犬協会仙台訓練センター(仙台市)に盲導犬貸与を申請し、ゴールデンレトリバーのオルフ(雄、3歳)と昨年12月から生活している。
 外出は苦ではなくなったが、飲食店で盲導犬との入店を拒まれた。健康診断を申し込んだ病院にも立ち入りを断られた。
 佐藤さんは「法律で入店拒否はできないのに、ペットと同じだと思われている。衛生面でも十分に配慮している」と嘆く。
 仙台以南の自治体で、盲導犬ユーザーは佐藤さんしかいない。「普段、盲導犬を目にすることがないので、理解が進まないのかもしれない」と佐藤さん。そんな現状を変えようと、盲導犬協会と啓発活動を進めることを決めた。
 7月上旬には大河原町の斎清志町長と会い、地域の受け入れ状況を説明。斎町長は「盲導犬同伴者の入店拒否は良くない。広報誌などで啓発していきたい」と協力を約束した。
 大河原南小(児童271人)など、町内2小学校での交流授業に参加した佐藤さんは「子どもたちと触れ合うのは楽しい。今後もボランティア活動を通して、視覚障害者が住みやすい環境が生まれるよう頑張りたい」と誓った。


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2019年08月21日水曜日


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