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宮城産牛DNA不一致 次世代拡大、繁殖用雌が31頭生む

DNA不一致問題の発覚以降、初めて行われた子牛の競り=宮城県美里町のみやぎ総合家畜市場

 石巻市の獣医師が人工交配した宮城県産和牛のDNAが父牛と一致していない問題で、現時点で不一致が判明している23頭のうち、繁殖用雌牛となった11頭から確認できるだけでも31頭の牛が誕生していたことが20日、分かった。さらに31頭中7頭が既に繁殖用雌牛になっており、被害が次世代まで拡大する恐れも出てきた。
 全農宮城県本部が20日、同県美里町のみやぎ総合家畜市場で開いた購買業者向け説明会で、県本部の担当者が明らかにした。DNAが一致しない繁殖用雌牛から誕生した牛について「追跡調査を進めており、存命中であれば登録証を書き直している」と報告した。
 県や県本部によると、獣医師の人工交配で生産されたと確認され、存命する260頭のうち、現時点で206頭の検査を終えている。うち23頭で一致していないことが判明。県本部などは残る54頭のDNA検査を進めている。
 説明会では、出席者から県内から出荷される牛全頭でDNA検査を実施するよう求める意見が相次いだ。中には「2次被害を防ぐために、繁殖用にする牛だけでも実施できないか」との提案もあった。県などは「人手や時間の確保が難しく、物理的に厳しい」との見方を示した。
 20日はまた、県や全農県本部が7月下旬に問題を公表して以降、初となる子牛の競りが同市場で始まった。411頭が出品され、1頭当たりの平均価格は77万3054円。7月(78万1057円)と比べ8003円低かったものの、ほぼ横ばいだった。
 全農県本部の担当者は「もっと価格が下がるのではないかと心配していたが、初日にしてはまずまずだった」と胸をなで下ろした。競りは22日まで。


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2019年08月21日水曜日


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