宮城のニュース

応援の「宝石」輝く未来 五輪「復興のモニュメント」宮城県デザイン決定

福井さんが考え、採用が決まったデザイン
モニュメントのデザイン案を発表する東京芸大の学生たち

 東日本大震災の被災地にあったプレハブ仮設住宅の建材を利用して制作し、2020年東京五輪・パラリンピックの会場で展示される「復興のモニュメント」のデザインを選ぶワークショップが20日、気仙沼市の気仙沼向洋高であった。地元の中高生の投票で宮城県のデザインが決まった。
 東京芸大の学生5人が考えた図案の中から、気仙沼市階上中、気仙沼向洋高の生徒計84人が投票して採用する作品を決定した。
 選ばれたのは、同大美術学部工芸科3年福井汐音さん(22)の作品。応援や期待の声が集まり輝く宝石になることを願った。高さ約2メートル。復興した被災地の輝く未来もイメージした。
 神奈川県鎌倉市出身の福井さんは今回、初めて被災地を訪問した。「まだ震災の傷痕が残っていることに驚いた。心を込めて作品を作る」と意気込んだ。
 生徒たちはモニュメントに刻む復興支援への感謝の言葉や選手へのメッセージも考えた。階上中2年の小松心咲(みさき)さん(14)は「世界中で支援してくれた方々に対する感謝の気持ちを伝えたい」と願った。
 モニュメントは宮城、福島、岩手の3県にあった仮設住宅のうち計824戸の窓枠などに使われたアルミサッシを再利用し、各県1基ずつ作られる。大会終了後は3県に設置される。デザインは地元の中高生が選択。福島県は19日に決まった。岩手県は22日の予定。
 気仙沼向洋高3年の生徒会長梅木優輔さん(18)は「オリンピックという大きな大会に関わることができて光栄だ。仮設住宅の再利用は震災の風化防止にもつながる」と話した。


2019年08月21日水曜日


先頭に戻る