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<メガホン>ファインプレー/手渡したカップ

星稜の荻原(右)に水を届けた仙台育英の小濃

 敵を助けるため、誰よりも早く駆け付けた。18日にあった全国高校野球選手権大会準々決勝の仙台育英−星稜(石川)戦。七回、マウンドで足をつったそぶりを見せた星稜・荻原吟哉に、仙台育英の小濃塁が真っ先にベンチから飛び出して飲み物を届けた。
 「宮城大会で死球を受けたチームメートが相手に冷却スプレーをかけてもらったこともあった。自分たちも積極的に動こうと話していた」と小濃。手渡したカップは、自分がまさに飲もうとしていたものだった。
 「まだ先は長いんだから飲んどけ」(小濃)「すみません。ありがとうございます」(荻原)。敵味方を越えた行動に球場全体から大きな拍手が沸いた。「荻原投手はまだ2年生。けがをして野球ができなくなるのは良くないと思った」。小濃はさも当然といった表情で振り返っていた。
 大会は22日に決勝を迎え、令和初の王者が決まる。多くの名シーンがあった中で、小濃のファインプレーも全国のファンの心に残る一つとなったはずだ。(射浜大輔)


2019年08月21日水曜日


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