宮城のニュース

<仙台市議選>街頭演説で何を話してる? 女性は「子ども」、男性「取り組む」 現職・新人とも最多「自分の名」

女性候補の分析結果
男性候補の分析結果
現職候補の分析結果
新人候補の分析結果

 25日投開票の仙台市議選は終盤戦に入り、「ポスト復興」を巡る論戦が白熱している。5選挙区に69人が立つ選挙戦で候補者は何を訴え、どう支持を呼び掛けているのか。単語の登場頻度を文字の大小で表示する「テキストマイニング」を使い、街頭演説などでの発言を読み解いた。
 河北新報社が16〜19日の4日間に街頭演説や個人演説会を取材した候補者のうち、延べ36人を現職、新人、男性、女性、市政与党、市政野党に6分類し、発言の頻出ワードを分析した。演説中の候補者の実名は「候補者名」に統一した。
 現職と新人の分析結果を見ると、どちらも「候補者名」が大きく表示される。自分の名前を連呼する演説が現職、新人を問わず浸透していることが分かる。ある現職は約3分半の演説中、自分の名前を10回も連呼したが、語った政策は教育問題だけ。ある新人は6分間に12回の連呼を記録し、演説中に手を振られるたび、名前を売り込んだ。
 現職に頻出するワードは「議長」「実現」などで、議会内のキャリアや政策の実績をアピールする狙いがうかがえる。一方、新人は立候補するまでの経歴を紹介したためか、「秘書」などの言葉が目立った。
 男女別の分析は「候補者名」「仙台市」「皆さま」など共通する頻出ワードを除外した上で実施した。
 女性候補は「お子さん」「子どもたち(子供達)」「子ども食堂」「子育て」の単語が際立つ。子育て中の母親代表を自負する演説、栄養士や准看護師として子どもを巡る環境の改善を約束した演説があった。
 男性候補で多かった言葉は「取り組む」。子ども医療費助成の充実、防災、交通分野の実績を強調する際によく使われた。「郡」は郡和子市長とみられ、与野党を問わず、男性候補に名前を挙げる傾向があった。
 男女別と同じ条件で、市政与党と野党も分析した。2年前の市長選で郡市長を支えた立憲民主、国民民主、共産、社民4党の「与党」候補は、郡市長が前に進めた35人以下「学級」の拡充に言及。ある現職は1度の演説で「立憲民主党」と9回連呼。市長選に続き、今年7月の参院選宮城選挙区で党新人を初当選させた党名を猛アピールした。
 自民、公明両党など「野党」候補に目立った単語は「お願い」だった。大半は「お力添えをよろしくお願いします」など支持を求める場面で登場したが、あるベテラン現職は企業や有力政治家が「私にお願いしてきた」との文脈で使い、政治的実力を誇示した。

[テキストマイニング]ツイッターなど会員制交流サイト(SNS)で大量に発生する文章データを解析し、有用な情報を発掘する手法。ビッグデータの分析を手掛ける企業「ユーザーローカル」(東京)が提供するツールで分析すると、単語の登場頻度が文字の大小で表示される。文字色の青は名詞、赤は動詞、緑は形容詞を表す。今回の分析は感動詞を除外した。


2019年08月22日木曜日


先頭に戻る