宮城のニュース

#シギセン 若者のつぶやき@仙台(4)住みやすい街 望みたい

この春に入社し、社会人の第一歩を踏み出した鈴木さん=仙台市青葉区

 仙台市議選(25日投開票)が始まり、真夏の論戦が熱を帯びる。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて初めての市議の選択機会。若い世代の投票率にも注目が集まる。杜の都の若者は政治に何を期待し、目の前の「シギセン」に何を思うのか。つぶやきを拾う。
(報道部・石川遥一朗、三浦夏子)

◎広告代理店新入社員 鈴木沙菜さん(23)

 この春、社会人の第一歩を踏み出したばかりだ。
 仙台市青葉区の鈴木沙菜さん(23)は市内の広告代理店に入社した。今は企業の担当者に電話し、面会のアポイントを取るのが主な仕事。1日100件かけても、話を聞いてもらえる企業は10件にも満たない。
 「勇気を出してかけた電話が、すぐに切られると、正直へこむ」。社会の厳しさを身をもって感じる。
 最近、任される仕事が増えた。クライアントの要望を広告を制作する会社に伝えたり、広告の大まかなデザイン案を作ったり。先輩たちの指導のおかげで、少し成長している気がする。
 宮城大事業構想学部の2年生だった2016年、宮城県利府町が開設した交流型起業支援施設「tsumiki」の内装や愛称、ロゴマークを検討するワークショップに参加し、学外の人と活発に意見を出し合った。そこで得た人脈を生かせる仕事がしたいと、県内を中心に就職活動した。
 広告代理店への入社を機に白石市から引っ越し、杜の都の住民になった。7月にあった参院選は候補者の訴えを調べて、公示翌日、JR仙台駅前のアエル期日前投票所で1票を投じた。
 選挙が行われるたび「若者の投票率が低い」と指摘され、正直うんざりする。「せっかく投票できるんだから、行かない方がひねくれている」と手厳しい。
 だが、市議選(25日投開票)は投票に行くかどうか決めていない。「仙台に来てまだ日が浅い。当事者意識が持てない」と迷う。
 将来の不安は尽きない。10月から奨学金の返還が始まり、金銭面が心配。いずれは結婚したいが、資金をためられるかどうか気になる。子どもも欲しいが、保育所不足やいじめ問題がある今の仙台で、子育てしたくない。「若い世代が住みやすい街になって」。市政に望むことは多い。
 「仙台暮らしが長くなれば街に愛着が湧くはず。新社会人でなくなる頃、市民の自覚が芽生えるかな」
 まずは目の前の仕事を頑張ってみようと思う。


2019年08月22日木曜日


先頭に戻る