宮城のニュース

さらば青春のグルメ 仙台一高祭当日に閉店へ 生徒、教員らが愛した「ラーメンハウス・レンボー」

笑顔で常連客と話す秀洋さん(左から2人目)と恵子さん

 仙台一高のつじ向かいにあり、同校生徒や教員らに第二の学食のように愛されている仙台市若林区連坊2丁目の「ラーメンハウス・レンボー」が9月1日に閉店する。この地で店を始めて33年目。店主の長井秀洋(ひでうみ)さん(64)と妻恵子さん(58)は「一高生との出会いが宝物」と感慨深げだ。
 横浜市育ちの秀洋さんは首都圏の洋食店でコックなどをした後、「学都仙台の学生街で飲食店をやりたい」と1987年に店を構えた。横浜発祥のサンマーメンや、ホイコーローがたっぷりのった看板メニューの「ホイメン」などを提供してきた。
 安くて盛りがよく、一高生らでにぎわった。バンカラの伝統で知られる応援団員が入り浸り、教員は店でテストの採点をするなどオアシス的存在になった。
 秀洋さんが現役生や卒業生の人生相談に乗ることも。「うちの客は優等生じゃなく、やんちゃな子ばかり。それがかわいいんだよ」と目を細める。
 テナントを含む一帯の土地が売却されると知ったのは今春。別の物件を探したが、見つからなかった。8月中旬に会員制交流サイト(SNS)で店を畳むことを知らせると、現在は昼のみとなっている営業時間の前から常連客や卒業生らの列ができた。
 同校OBで宮城野区の会社員佐藤仙一さん(45)は「ほっとできる心の古里だった」。泉区の元同校教員金成雄三さん(68)は「一高の校風に現役の先生よりも詳しく、生徒は大学合格や就職のたびに報告にやってきた。長井さん夫妻の人柄があってこそ」と感謝する。
 「今も100人以上の顔と名前が浮かぶ。懐かしい人たちと会うために頑張りたい」と長井さん夫妻。営業最終日に選んだ一高祭当日まで、青春グルメを提供し続けるつもりだ。


関連ページ: 宮城 社会

2019年08月22日木曜日


先頭に戻る