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自転車観光 復興の一助に 近大生が被災地で事業化検証 福島・川俣

おじまふるさと交流館を起点としたサイクリングコースを走って検証する学生

 福島県川俣町で、近畿大の学生が自転車を使った観光事業化の検証に取り組んでいる。自然豊かな町内のスポットを巡るサイクリングコースを考案するなどし、東京電力福島第1原発事故で大きな被害を受けた町の復興につなげてもらう。
 2018年度から実施している近畿大社会連携推進センターの事業の一環で、今回は19〜25日に町の宿泊施設「おじまふるさと交流館」を拠点に1〜4年の学生10人がサイクリングコース案を議論している。
 21日は町内の約16キロを学生が走破した。国際学部4年井上彩那さん(22)は「(瀬戸内の)しまなみ海道のように自転車を活用した有名な観光地は日本に数多くある。川俣の自然や道路状況などはサイクリングに適していると感じた」と語る。
 サイクリングコースは、比較的交通量の少ない町で、桜の名所「駒ザクラ」や観光施設「かわまたおりもの展示館」などを自転車でゆっくり巡ってもらおうと企画した。地元住民や町への聞き取り調査を重ね、初心者から上級者まで楽しめる6のコースを考案した。
 利用客の少ない交流館の活用方法も検討している。原発事故の影響で実施できなくなった虫捕りなどのイベントに代わり、バーベキューなどの体験型アクティビティなども考案中だという。
 同大社会連携推進センターの安田直史教授は「高齢化が進む福島の被災地で、若い学生のアイデアを生かして活性化させていきたい」と話している。
 川俣町は山木屋地区が原発事故で一時避難指示に指定され、2017年3月末に解除された。


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2019年08月22日木曜日


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