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<仙台市議選 109万都市の針路>識者に聞く[3]配慮ある音楽ホールを

ふじわら・まりこ 1981年、仙台市生まれ。宮城教育大卒。会社員を経て英会話講師となり、2007年に太白ウインドアンサンブルを設立し、団長に就任する。担当は打楽器。16年8月から太白区で英会話教室を主宰する。夫と長男、次男の4人暮らし。37歳。

◎文化/「太白ウインドアンサンブル」団長 藤原茉莉子さん

■凝った意匠不要

 −2007年に市民吹奏楽団を発足させた。

 「大学卒業まで吹奏楽に打ち込んだが、会社勤めが始まると、仕事が忙しくて演奏の機会が激減した。仕事と両立できる楽団があればいいねと、友人たちと話していて、それならば楽団をつくろうと、同世代の吹奏楽仲間と結成した」
 「生演奏を聴く機会が少ない人に気軽に楽しんでもらうことが活動の理念。太白区文化センターで開く定期演奏会は、子連れも盲導犬同伴も大歓迎。演奏前は客席に『赤ちゃんが泣いたら優しく見守って』と伝え、肩肘を張らない雰囲気づくりを心掛けている」
 −仙台市の音楽ホール構想に求めることは。
 「奏者としては音響重視の姿勢はうれしいが、音楽ホールは健康な人だけの施設ではない。さまざまな状況の人が楽しめるよう、バリアフリー構造にしておくことが必要だ。親子で音楽イベントを楽しみたいし、クラシック音楽を静かに聞きたい人もいる。授乳室、多目的トイレ、ガラス越しに舞台が見える親子室なんかは当然、確保しなければいけない設備だ。ロビーに凝ったデザインや照明などは要らない。必要な設備にお金をかけてほしい」

■広い駐車場必要

 −建設地としては、青葉区の西公園などが候補に挙がっている。
 「公共交通機関で足を運びやすいことは大切だが、子連れやお年寄りは鉄道やバスでの移動が大変。一定の広さの駐車場を設けられる場所がいいと思う。小学生から一般まで参加する全日本吹奏楽コンクールの東北大会は、青森市や秋田市などで開催される。仙台市内のホールはいずれも駐車場が狭く、多数が出演するコンクールに対応できないためだ。広い駐車場があれば毎年、仙台で東北大会が開かれ、交流人口の拡大に貢献するかもしれない」
 −市は各区ごとにホールを整備している。
 「各区のホールは音楽、演劇、ダンスなど多くの団体が活動拠点とし、恵まれた環境にあると思うが、どのホールも利用の競争率が高く、施設予約に四苦八苦する。新たに整備する音楽ホールは幅広い市民の利用が可能で、仙台の芸術や文化をリードするような施設になることを期待する」
 −音楽ホール整備は市議選の争点の一つだ。
 「吹奏楽団を設立後、当時の奥山恵美子市長と1度意見交換したが、市議とは全くない。演奏者やさまざまな立場の観客、建設費を負担する市民など、多角的な視点から音楽ホールの議論を深めてもらいたい」
(聞き手は報道部・田柳暁)


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2019年08月23日金曜日


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