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<仙台市議選>SNS駆使、若者票に照準 積極投稿効果は未知数

候補者の街頭演説をスマートフォンで撮影する陣営スタッフ

 仙台市議選で浮動票が多いとされる若年層への浸透を狙い、各候補者がインターネット戦略を強化している。積極的に活用するのは各種の会員制交流サイト(SNS)。遊説の写真や動画を頻繁に投稿し、訴えや政策、激闘ぶりを紹介する。手軽に発信でき、選挙戦の強力な「武器」として駆使するが、効果のほどは半信半疑らしい。

 23日午前、JR陸前高砂駅前。街頭演説する宮城野区の新人を陣営スタッフがスマートフォンで撮影し、写真を後援会のフェイスブック(FB)に投稿した。
 1日に何度か更新し、有権者と握手する様子や個人演説会の告知を載せる。新人は39歳と若さが売りの一つ。「SNSを通じ、若い世代に訴える」と話す。
 若林区の新人(35)はSNSを「空中戦」の最重要ツールと位置づける。陣営にネット戦略部隊を発足させ、短文投稿サイト「ツイッター」の更新を1日1回から3回以上に増やした。
 新人は「地上戦で会える有権者は限られる。若者や無党派層を取り込むにはSNSが最も効果的」と自信を見せる。
 ベテランも負けていない。泉区の現職(70)はホームページ(HP)を一新し、自身と後援会事務所がそれぞれFBを始めた。陣営幹部は「大人数に発信できる。使わない手はない」と語る。
 ネット戦略に合わせ、選挙事務所を工夫した候補者もいる。宮城野区の別の新人(32)は、入り口に公式HPなどのQRコードを掲示し、室内にヒップホップなどの人気音楽を流す。
 「事務所は堅いイメージがあり、前を通る若者が足を止めやすいよう工夫した」
 青葉区の新人(48)は政策を語った映像を動画配信サイト「ツイキャス」で流す。担当者は「時代に合わせた戦術」とSNSを積極的に活用する一方、「立候補者が19人と多く、効果はどれほどか」といぶかる。
 前回2015年の投票率は35.83%と過去最低を記録。20代は18.26%(市選管の抽出調査)にとどまった。今回は18歳選挙権となり、初めて迎えた市議選。若者票を取り込み、浮上を狙う候補者は多いが、手応えをつかみかねている。
 ある新人は「ネットを使ったからといって、果たして若者の心に届いているのか」と疑問を投げ掛ける。


2019年08月24日土曜日


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