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廃墟ホテル、鶴岡市が解体へ 新潟・山形地震でも外壁落下

新潟・山形地震の余震などで倒壊も危ぶまれていた廃業ホテル(中央)

 新潟・山形地震で被災した山形県鶴岡市沿岸の堅苔沢(かたのりざわ)集落の廃業ホテルが余震などで倒壊する恐れがあるとして、近隣住民が不安を募らせていた問題で、市は23日、ホテルを略式代執行で解体する方針を明らかにした。ホテルは2007年に営業を休止して破産手続きに入ったが買い手が付かず10年間ほど管理者不在となっていた。市内で震度6弱を観測した6月の地震でも外壁の落下などが発生していた。
 市によると、解体工事費約1億8000万円を盛り込んだ2019年度一般会計補正予算案を市議会9月定例会に提出する。国の防災・安全社会資本整備交付金約5000万円を受けるほか、起債する約6000万円の7割は地方交付税措置されるという。
 空き家対策特別措置法に基づく「特定空き家」に指定し、所有者が不明な場合に行われる略式代執行で解体する。
 解体の対象は、急斜面に立地する1973年完成の7階建て本館と渡り廊下、社員寮、倉庫。本年度中に着工し、工期は9カ月を予定する。2005年完成で比較的新しい浴場棟は対象外だという。
 廃業ホテル周辺には低層の民家が集まり、巨大なホテルが覆いかぶさるような形で迫っている。市は13年以降、老朽化した屋根を撤去したり、一部落下した屋上フェンスを撤去したりする応急措置を15回実施してきた。地震後の今月14日にも倉庫の屋根が崩落したのが見つかったという。
 地元の小堅地区自治振興会の本間仁一会長は「特に6月の地震後は事故が起きないか心配だった。人命に関わる状況だったので、地域の要望が実り、住民はみんな喜んでいる」と話す。


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2019年08月24日土曜日


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