宮城のニュース

<仙台市議選>きょう投開票 選管も決戦 今度こそノーミス 基本手順を確認

投票事務の手順を確認する仙台市職員=24日、青葉区の柏木市民センター

 仙台市議選は25日、投開票される。2014年の衆院選以降、市内の全選挙で投開票事務のミスが続く市選管は「勝負の日」を迎えた。7月の参院選で確定得票数を間違え、今月16日の市議選告示日はポスター掲示板の番号表記を誤った。55議席を69人が争う選挙戦以上に、投開票が何事もなく終わるかどうかが注目を集める。初歩的ミスばかりで、市幹部は「結局は意識の問題」と奮起を促す。

 24日午後、青葉区の柏木市民センターで投票事務のリハーサルがあった。参院選から導入した自動交付機を使い、有権者に投票用紙を渡す手順を入念に確認した。職員は「投票ミスは開票にも影響する。ノーミスで終えたい」と語った。
 参院選宮城選挙区の開票事務では、若林区選管が候補者の得票数を222票誤って確定させるミスがあった。集計表に票数を書き込む際、記入欄を間違えたのが原因。チェック係も確かめたが、ミスを見逃した。
 青葉区選管は市議選告示日、1カ所の掲示板の番号表記を誤ったと発表した。職員は告示前、委託業者の設置状況を現地訪問や写真で確認したが、間違いに気が付かなかったという。
 いずれも単純なミス。郡和子市長は21日の定例記者会見で「そんなことがあるのか、と思ってしまう」と驚きを隠さず「大変残念で申し訳ない」と陳謝した。
 市選管は14年以降、選挙でミスがあるたび、マニュアルを見直すなど再発防止策を講じている。参院選と市議選のミスも制度的な欠陥は見当たらず「チェック体制の形骸化が原因」と総括。マニュアル通りの手順を徹底するよう20日付で各区選管に通知を出した。
 郡市長は「緊張感を持って仕事をすることに尽きる」と職員にくぎを刺す。だが、市幹部は「ミスが続くからミスをする『負のスパイラル』に陥っているのかもしれない」と推測する。
 別の市幹部も職員に無用な緊張を強いることに違和感を示す。「ミスをしないことを目的にせず、市民の1票を大切に扱うという、選挙事務の原点に立ち返ってはどうか」と提案する。
 一般社団法人選挙制度実務研究会(東京)の小島勇人代表理事(元川崎市選管事務局長)は「これだけミスが続くとは情けない。1票をないがしろにしていると思われかねない。全職員がお手伝い感覚ではなく、『選挙事務は自分の仕事』という意識を持つことが重要だ」とアドバイスする。


2019年08月25日日曜日


先頭に戻る