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<栗駒山>岩手側の登山客が激減 SNSの不正確情報影響か 「産沼コースなら安心」

須川高原温泉の登山口では、案内表示で須川コースへの立ち入り禁止を伝えている

<栗駒山>岩手側からの登山客激減 硫化水素ガスで定番コース閉鎖

 岩手、宮城、秋田の3県にまたがる栗駒山(1626メートル)でこの夏、岩手側からの登山客が激減している。硫化水素ガスの発生で定番の須川コース(一関市)を閉鎖したためだが、会員制情報サイト(SNS)で不正確な情報が流布した影響もありそうだ。観光関係者は「産沼(うぶぬま)コースは通行可能」と呼び掛けている。
 岩手側から山頂を目指す登山客の大半が立ち寄る須川高原温泉(一関市)は今季、7月末までの宿泊者が前年同期(1万8000人)に比べて約3割減の1万3000人にとどまった。千葉敏則支配人は「大ピンチ」と頭を抱える。
 近隣の栗駒山荘(秋田県東成瀬村)も6〜7月の日帰り入浴客が前年同期比で15%減少した。
 登山愛好者らのSNSで一時、「岩手からは危険で登山できない」との情報が広がったことも影響しているとみられる。
 多くの登山客が訪れる紅葉のシーズンに向けて一関市観光協会などは「産沼コースならガスの心配はない」と風評の払拭(ふっしょく)に乗り出した。
 8月上旬には、2016年に日本人最年少の19歳で世界7大陸の最高峰を制覇した南谷真鈴さんを招いて登山会を開催。9月29日にはいわかがみ平(栗原市)から入山し、山頂を経て産沼コースを下りるツアーを催す。
 登山口から頂上までは須川、産沼の両コースとも約3キロ。産沼コースは急勾配で「四苦八苦坂」など注意を要する場所も点在するが、一関市観光物産課は「年配の方にも決して過酷ではない。頂上付近から眺める紅葉は産沼コースが勝る」とPRに努めている。


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2019年08月25日日曜日


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