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古関裕而さんモデルの朝ドラに地元福島市がエール

古関さんを題材にした朝ドラの放送決定を伝える横断幕

 作曲家、故古関裕而さんをモデルにしたNHK連続テレビ小説「エール」の放送開始に向けて、地元福島市で「応援」ムードが高まっている。官民でつくる協議会が市内各所で古関メロディーを流すことなどを検討し、朝ドラ効果を観光誘客につなげようと知恵を絞る。
 「古関裕而のまち・ふくしま」協議会は6月中旬に発足した。県や市、地元の商工会議所、観光協会など30の団体・個人が参加し、古関さんを生かしたPR方法などを話し合っている。
 協議会事務局の市が6月にまとめた計画案の「たたき台」には、朝ドラを盛り上げるためのさまざまなアイデアが掲載された。
 計画案によると、市は電話の保留音で古関さんが作曲した「栄冠は君に輝く」を流したり、庁舎内で流すノー残業を促す音楽を古関さんアレンジの「別れのワルツ(蛍の光)」に変更したりする。古関さんが作曲した全国約300校の校歌の音源や楽譜の収集も行っている。
 JR福島駅前の一帯を「古関裕而メロディーストリート」と命名してオルゴールを設置したり、発着時に古関メロディーが流れる「古関メロディーバス(仮称)」を走らせたりする案もある。
 福島市では5年ほど前に「古関さん夫妻を題材にしたNHK連続テレビ小説を実現しよう」という機運が醸成された。その後、市などがNHK側に放送を呼び掛けるといった要望活動を続けてきた。
 市が期待するのは、「朝ドラ」がもたらす観光への波及効果だ。
 現在放送中の「なつぞら」では、主人公の奥原なつが幼少期から青春時代を過ごした北海道帯広市周辺の観光客が急増し、市内の百貨店の展示コーナーには4、5月で約1万人の来場があった。
 帯広観光コンベンション協会の担当者は「ドラマで映る北海道の雄大な自然や酪農の風景を見に訪れる人が多いようだ」と言う。
 「エール」の場合、古関さんゆかりの観光地が福島市内に少ないといった側面もあり、「なつぞら」のように誘客につながるかどうかは未知数だ。
 市文化振興課の仲沼祐太主査は「多くの人が知っている古関メロディーがたくさん残っている意義は大きい。放送中も含めて市内各地で曲を流し、観光客にゆかりの地をアピールしていきたい」と話した。

[エール]福島市出身の作曲家古関裕而さんと妻の金子さんをモデルに、音楽と共に歩む夫婦を描くNHK連続テレビ小説の第102作。来春から放送予定で、主人公に俳優の窪田正孝さん、妻役となるヒロインに俳優の二階堂ふみさんが起用される。


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2019年08月26日月曜日


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