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福島・双葉町民、避難先で盆踊り 埼玉・加須

やぐらを囲んで双葉町民や加須市民らが交わった盆踊り

 福島第1原発事故に伴い、全町避難が続く福島県双葉町の町民約420人が暮らす埼玉県加須市で24日、町伝統の盆踊りがあった。同市騎西の商店街のイベントに初めて合流。街の一角に設けたやぐらを囲んで町民と市民が一緒に踊り、交流の輪を広げた。
 盆踊りは、避難する町民でつくる双葉町埼玉自治会が騎西地区の施設などで毎年実施。今年は空き店舗活用事業を手掛ける地元団体きさいルネサンス藤と共催し、露店などでにぎわう商店街での開催となった。
 市内外から駆け付けた町民が太鼓と笛、歌で双葉盆唄を響かせた。地元の騎西音頭や騎西小唄も流し、参加者は互いの文化を体験しながら踊りを楽しんだ。
 ルネサンス藤代表の酒販売店経営浅岡俊平さん(38)は「加須での生活が長くなった双葉町の皆さんと垣根を取り払って付き合っていきたい。そのきっかけになればいい」と話した。
 市は町の役場機能が一時置かれ、暮らす町民数も県外の自治体で最も多い。埼玉自治会副会長の吉田俊秀さん(71)は「共に踊ることで交流は一層深まる。双葉の盆唄に興味を持つ人が出て、覚えてもらえれば伝統の継承にもつながる」と継続的な共催を願った。


2019年08月26日月曜日


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