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<仙台市議選>立民躍進、3選挙区でトップ 参院選の勢い持続

初当選し、万歳する貞宗氏(中央)と岡本県連代表(右)=26日午前0時5分ごろ、仙台市太白区の事務所

 25日に投開票された仙台市議選(定数55)で、初参戦となった立憲民主党は新人4人を含む6人全員が当選し、躍進した。5選挙区のうち青葉、宮城野、泉でトップを飾り、党新人が自民党現職を破った7月の参院選の余勢を駆った格好。宮城県議選を10月に控え、県政界に吹き荒れる立民旋風は続くのか。
 太白選挙区(定数12)に立候補した立民新人貞宗健司氏(33)は2位で初陣を飾った。2015年の前回、同選挙区でトップ当選し、国政に転じた岡本章子党県連代表(衆院比例東北)の後継だ。
 貞宗氏は「知名度不足は否めず、党の看板で勝たせてもらった。風は確実に感じた」と振り返った。
 「(旧民主党時代の)07年以来の波を感じる」。岡本氏を市議時代から支える貞宗氏の陣営幹部は前回の亥(い)年選挙と重ね合わせた。
 07年市議選で旧民主党は3議席を増やし、擁立した9人全員が当選。岡本氏は市内最多得票だった。同年の参院選は当時の民主現職が自民現職に大差をつけて1位当選。2年後の政権交代の足掛かりを築いた。
 7月の参院選宮城選挙区では全国32の1人区で唯一、立民公認の新人が野党共闘の枠組みで勝利した。市議選期間中、枝野幸男代表が地方選では異例となる2度の応援に入り、党を挙げての支援態勢を敷いた。
 「参院選の流れが非常に大きい」と陣営幹部。「立民の看板で出れば当選するような風が吹いている。まるでバブルだ」と息巻く。
 10月18日告示、27日投開票の県議選が迫る。勢いが続くかどうかは今後の候補者選びや戦略が鍵を握る。
 立民県連の鎌田さゆり幹事長は「自民独占区には、野党間で調整して候補者を擁立する」と攻めの姿勢を強調。「この勢いを追い風にしなければならない」と気を引き締めた。

◎共産埋没で宮城県議選へ戦略練り直し

 仙台市議選で、共産党は2015年の前回比1減の6議席にとどまり、全5選挙区で公認候補の合計得票数も減った。青葉選挙区(定数15)は現職2人と新人1人を擁立し、議席増を狙ったが現新2人が落選。もくろみは外れ、県議選に向けて戦略を練り直す。
 前回は安保法制反対を訴え、宮城野、若林、泉の3選挙区で公認候補がトップ当選。勢いを維持し、続く県議選でも倍増の8人が議席を確保した。
 郡和子市長を支える市政与党の立場で臨んだ今回の市議選で、共産は立憲民主党との違いを明確に示せなかった。青葉区選出の遠藤いく子県議は「共産の立ち位置が有権者に伝わらず、埋没した」と唇をかんだ。
 7月の参院選宮城選挙区は公認候補の擁立を取り下げ、立民が公認した新人の支援に回った。中島康博県委員長は「参院選で独自候補を立てなかった影響が表れた」と分析する。
 10月の県議選については「定数3以上の選挙区は野党が競い合うことで、有権者に選択肢を示せる」と主戦論を唱えた。


2019年08月27日火曜日


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