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盛岡市・都市公園整備でまた騒動 北上川沿い緑地に飲食店、事前説明なく住民反発

飲食店の整備が進む木伏緑地

 盛岡市が北上川沿いの都市公園「木伏(きっぷし)緑地」で進める飲食店などの整備事業に、地域住民が反発を強めている。周辺の町内会が事業計画の詳細を知ったのは、工事が半ばまで進んだ段階だった。事後承諾を求める市に地元は「計画内容が当初の説明から懸け離れている」と困惑。近く市に嘆願書を提出する。
 緑地は約4040平方メートル。市は整備に民間資金活用による社会資本整備(PFI)の手法を導入した。事業主体に選定された合同会社(盛岡市)がコンテナを積み上げた建物11棟を建設し、飲食店や公衆トイレを整備する。
 市は事業主体の公募を開始した2018年6月、周辺の町内会や商店組合に「公衆トイレなどを整備する」と説明していた。
 市が今年7月に開催した説明会では、参加した住民から「昨年の説明と内容が違う。なぜ黙っていたのか」「昼から飲酒できる施設とは聞いていない」「北上川河畔の景観が壊れる」と反対意見が相次いだ。
 ただ、飲食店施設は間もなく完成し、9月10日に営業を始める。緑地に隣接する盛岡駅前通第2町内会の熊谷昭治会長は「整備するのはトイレと喫茶店一つと聞いていたのに、気付いたら想定と全く違うものが建っていた」と驚く。
 その上で「今まで一切周知してこなかったのに、地元は計画に合意していると受け取られては困る」と話す。町内会や商店組合の意見を取りまとめ、嘆願書を提出する方針だ。
 市公園みどり課の担当者は「各方面から緑地に飲食店を並べる提案が寄せられていたため、反対意見はないものと思い込んでいた。丁寧に説明すべきだった」と釈明するが、計画の見直しはできないという。
 盛岡市による都市公園整備を巡っては、岩手公園でも芝生広場にPFI方式で商業施設を整備する。市民向けの計画発表は事業主体を選定した後で、市はいまだに計画の詳細を公表していない。


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2019年08月27日火曜日


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