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刀剣「備前長船源兵衛尉祐定」など41点寄贈 仙台市博物館で9月から展示

寄贈された「打ち刀」。天正年間に岡山の刀職人が手掛けた

 仙台市で造り酒屋を営む伊沢家の9代目当主で勝山企業(青葉区)会長の伊沢平一さん(85)が、個人で収集した刀剣や甲冑(かっちゅう)など41点を市博物館に寄贈した。江戸時代などに活躍した刀職人が手掛けた貴重な打ち刀もあり、市博物館は9月10日から館内に展示する。
 寄贈されたのは打ち刀や脇差しなど13本。「備前長船源兵衛尉祐定(すけさだ)」の打ち刀は全長78.6センチで、天正年間(1573〜92年)に岡山県の刀職人、源兵衛尉祐定(すけさだ)が製作を手掛けた。ゆったりと波打つ刃文が特徴。研ぎ減りが少なく、厳重に保管されたとみられる。
 全長67.6センチの脇差しは江戸時代初期、江戸の刀職人の長曽禰虎徹(ながそねこてつ)入道興里が製作した。数珠が並ぶような刃文が描かれ、試刀家の山野加右衛門が試し斬りをしたと刻まれている。
 いずれの刀剣も伊沢さんが35年前ほどに購入し、自宅に飾っていた。江戸幕府の重臣の甲冑とみられる「金小札白糸威(おどし)胴丸具足」、火縄銃、チベット系の仏像なども寄贈した。
 市は伊沢さんに郡和子市長名の感謝状を贈った。伊沢さんは「個人で保管するより、価値の分かる人に鑑賞してもらう方が美術品にとってもいい」と話した。
 市博物館によると、伊沢さんからの寄贈は1986年、2003年、16年に続き4回目。寄贈品は合わせて389点となった。


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2019年08月28日水曜日


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