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<ベガルタ>ピッチサイド/右足裏裂傷こらえ奮闘「痛みに耐えるだけなんで」

 前日のヒーローがにぎわいの中で静かにたたずんでいた。引き分けた湘南戦から一夜明けた25日にあった仙台のファン感謝の集い。選手たちがサポーターらとボール運びのゲームを楽しむのを、先制ゴールを挙げた道渕はベンチに座って見守った。終了後、明かしてくれた理由に驚いた。「右足裏の裂傷です」。17日の川崎戦で痛めたという。
 驚いたのは、湘南戦でいつも通りの奮闘を見せたからだ。持ち前の推進力でカウンターを仕掛け、後半23分には永戸のミドルシュートのこぼれ球を右足を伸ばして合わせて今季3点目を奪った。「痛みに耐えるだけなんで」。勝利への並々ならぬ執念を感じた。
 根底にあるのは、憧れだったチームで戦う責任感。仙台市中野栄小2年の時、ユアスタ仙台で初めて試合を観戦し、「プロになりたい」と夢を描いた。仙台の下部組織から明大、J2甲府を経て今季から仙台に加入。開幕前にも「仙台には人一倍愛着があるつもり」と思いを語っていた。
 ファン感謝の集いでは多くの子どもたちと交流を楽しんだ。「僕みたいになりたいと思ってもらえるように頑張らないといけない」。チーム唯一の地元出身として、仙台のヒーローを目指し続ける。(原口靖志)


2019年08月28日水曜日


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