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<ベガルタ>村林いづみのアディショナルたいむ/道渕、走りでチーム支える 応援歌力に地元で躍動

湘南戦の後半23分、先制ゴールを決めて喜ぶ道渕(左)。右は長沢=24日、ユアスタ仙台
村林いづみ

 無尽蔵のスタミナが武器のサイドプレーヤーが輝きを増しています。仙台市出身のMF道渕諒平選手は酷暑が続いた今月も、馬力ある走りでチームを支え続けました。
 今季加入し、6月の名古屋戦で先発のチャンスを得て以降はレギュラーに定着しました。先制点を決めた24日の湘南戦では、試合中の走行距離が両チーム通じてトップ。走力ある相手に対して一歩も引かず、それを上回る豊富な運動量で圧倒しました。
 その走りのルーツは、仙台市中野中時代に履いた「二足のわらじ」ならぬ「二足のスパイク」にありました。仙台の下部組織に所属する一方、中学では陸上部で長距離の選手として活躍。「朝7時半から陸上の練習をして、夜はサッカーの練習に通っていた」そう。「体力があり、誰よりも早くボールに触りたいと思っていた」という少年は、プロ選手の夢をつかむと、自慢の足で地元チームの勝利に貢献しています。
 試合後のユアスタ仙台で、スタンドを見上げる度に感動を覚えるそうです。「中学校の恩師や高校時代の同級生が、自分には何も知らせず応援に来てくれている」。客席に懐かしい顔を見つけた時、古里に帰ってきた喜びを感じずにはいられないそうです。杜の都の人々が、その活躍をそっと後押ししています。
 旧知の仲間だけでなく、多くのサポーターの信頼も勝ち取りました。その証しが期待を込めて歌われる「応援歌」です。「オー、オー、道渕、オ、オ、オ、オ、オー」。今月からスタンドに響く雄々しい曲に「試合に出続けたから作ってもらえた」と喜びを隠せない様子でした。
 チームは3戦連続で白星から遠ざかっています。「チームを勝たせられる選手に価値がある。だからこそ大事なのは練習から100パーセントやりきること。一日一日を大事に過ごしたい」。奮闘を結果につなげるために向上心を忘れません。ひたむきな25歳は、サポーターの応援歌に背中を押されながら全力で走り続けています。(フリーアナウンサー)


2019年08月28日水曜日


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