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トヨタ東日本社長に宮内氏 発足7年超、白根氏は会長へ

 トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)は28日の取締役会で、白根武史社長が9月末に退任し、後任に宮内一公取締役を10月1日付で充てる役員人事を決めた。宮内氏はトヨタ自動車の社内カンパニー制で小型車生産を担う「トヨタコンパクトカーカンパニー」のトップ。トヨタ東日本の社長を兼務することでスピード感のある車づくりを進める狙い。白根氏は代表権のある会長に就く。

 白根氏は2012年7月、トヨタ子会社の関東自動車工業(神奈川県横須賀市)、セントラル自動車(宮城県大衡村)、トヨタ自動車東北(同県大和町)が合併して発足したトヨタ東日本の初代社長に就任した。
 在任期間は7年を超え、この間に小型ハイブリッド車「アクア」が12〜15年度、国内販売台数でトップに立ったほか、小型ミニバン「シエンタ」、小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「C−HR」の販売も好調を維持する。昨年には主力小型車「ヴィッツ」の生産が移管され、年間生産数は約47万台となった。
 同社設立の目的の一つに東日本大震災からの復興がある。白根氏の指揮の下で部品の現地調達に取り組み、供給を受ける東北の1次、2次メーカーの生産拠点は18年度末で5割増の約150になり、2300人の雇用創出につながったとされる。
 トヨタ出身の宮内氏は16年、トヨタコンパクトカーカンパニーのプレジデントに就任した。自動車業界は電動化や自動運転の技術が進展し、豊田章男社長が「100年に1度」と表現する大変革期。トヨタ東日本のトップを兼ねることで、さらなる製品力向上や意思決定の迅速化を図る。
 同社の担当者は「発足から7年がたち、東北に根差したものづくりの基盤が形成されつつある。宮内氏の社長就任を機に、より魅力的な小型車づくりを進めたい」と話した。

 宮内 一公氏(みやうち・かずひろ)名古屋工大卒。80年トヨタ自動車入社。14年商品・事業企画部統括、15年専務役員、16年6月トヨタ自動車東日本取締役。63歳。三重県出身。


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2019年08月29日木曜日


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