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<暮らしの中の動物たち>[8]ミニブタ(下)/最初のしつけしっかり

最近はミニブタと出合える動物カフェもある(ふくろうカフェRicky仙台店提供)

 あることから、わが家でミニブタ4匹を引き取ることになりました。飼育できなくなったとの理由ですがみんな高齢で、2匹は体重が100キロ近くあり、1匹は60キロくらい、もう1匹は40キロくらいでした。
 一番小さいのだけがメスで、前回掲載の写真です。この子だけが人によく慣れていて、お座りもするとのことでしたが、わが家に来てからそれをすることは一度もありませんでした。
 体の大きなオスたちは鼻を使って物を押して移動させたり、持ち上げたりします。一度、ドックランとして囲っている金網フェンスを鼻でこじ開けて、壊されたことがありました。
 飼育スペースの囲いの3面は鉄管を地面に打ち込み横棒も鉄管を使って組んでいるので壊されることはありませんでしたが、よほど丈夫な造りの金網フェンスでないとぐちゃぐちゃに曲げられてしまいます。
 小屋は、木製合板を三角屋根にして、コンクリートブロックを基礎としたのですが、このブロックも簡単に移動させてしまい、当初はミニブタのパワーのすごさに驚くばかりでした。
 オスたちはそれほど人に慣れておらず、食事の際には、その巨体で突進してくるので、多少の恐怖を感じます。盾の代わりに雪かき用のスコップを使うと、そこそこ安全に食事を与えられます。
 メスはおとなしく、まるで犬を飼っているような感覚で接することができ、顔つきも目がくりっとしていて優しく見えます。オスは顔中しわだらけで、奥目でいかつい感じです。同じミニブタとは思えないくらい顔つきが違って見えます。
 子ブタの頃から飼育していたわけではないので仕方ないのですが、やはり人間よりも力のある動物は、最初のしつけをしっかりしておかなければ、飼うのは難しいでしょう。
 大きな動物は、大きいというだけで魅力的です。しかし、しつけが十分でないと病気やけがの際に、治療がとても難しいものになります。通常の移動も困難になります。しつけに、妥協を許してはいけません。
 飼育に興味がある方は、まずはミニブタを直接見ることが大切です。最近、動物カフェでもミニブタを見ることができるところもでてきました。写真のミニブタは、仙台市内のふくろうカフェにいるアヒルと仲良しのミニブタです。足を運んで、直接、飼育についていろいろ聞いてみるとよいと思います。
(獣医師・川村康浩)


2019年08月30日金曜日


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