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仙台・加茂でクマ雄1頭捕獲 まだ生息か、周辺警戒

捕獲したクマを入れた木箱を運び出す警察官=30日午後1時30分ごろ、仙台市泉区

 30日午前10時ごろ、仙台市泉区加茂2丁目で「家の近くの土手にクマがいる」と住民から110番があった。市は地元猟友会などに協力を依頼。目撃現場近くの雑木林で同日午後1時15分ごろ、東北野生動物保護管理センター(青葉区)の関係者が麻酔銃を撃ち、1頭が捕殺された。
 加茂地区をはじめ水の森公園(青葉区)の近隣で今月、クマの目撃情報が十数件あり、市や宮城県警泉署などが住民に注意を促していた。市や泉署は周辺に他にもクマが生息しているとみて警戒を続ける。
 市によると、捕獲したクマは体長約1メートルの雄。生後2年程度で、体重は32.5キロだった。現場はJR仙台駅から北に約8キロ離れた住宅街で、市職員や泉署員ら計約30人が捕獲に当たった。
 周辺では警察が交通規制を実施。広報車が住民に警戒を呼び掛け、一時騒然となった。住民の無職及川弘和さん(70)は「木が大きく揺れていて、登っているクマが見えた。捕獲されてよかった」と話した。
 近くに住む主婦畑多寿子さん(72)は「すぐ近くまで来るとは思わなかった。不安な生活が続いたが、少し安心できたと思う」とほっとした様子だった。
 周辺で目撃情報が相次ぐ中、対応の遅さに疑問を投げ掛ける住民の声も聞かれた。会社員早坂幸さん(52)は「やっと安心できるが、警察の巡回や警戒だけでは住民の不安を解消できていないのではないか」と語った。


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2019年08月31日土曜日


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