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<いぎなり仙台>おらほの裏方さん![1]歓楽街走り回り下支え/国分町の酒店 佐久間祥さん(24)

酒を届ける佐久間さん

 仙台市青葉区にある東北一の歓楽街・国分町を巨大な車に例えると、酒は燃料だろうか。
 国分町のエンジンが止まらないよう、絶えず燃料を供給しているのが「リカネスト国分町店」などの酒販店だ。
 同店は1953年に設立された酒類卸売業の吉岡屋(仙台市)が運営し、東北一の歓楽街を下支えする。
 従業員の佐久間祥(しょう)さん(24)は2017年の入社。主に配達を担当し、1日に60〜70もの飲食店を回る。注文の電話は午前2時の閉店まで鳴りやまない。即座に酒を袋詰めし、台車で飲食店に急行する日々だ。
 15リットル以上の生ビールが入った鉄のたるなどを何度も持ち上げる力仕事でもある。腕の力に頼り過ぎ、腰を痛めたことがあった。「膝をしっかり曲げ、体全体で持ち上げるように意識している」と話す。
 居酒屋、スナック、クラブなど得意先の特徴や注文の多い品物を把握し、正確、迅速に届けようと心掛けている。
 長く取引する居酒屋「瑠璃座」の阿部智実さん(33)は「注文にミスがあると、すぐ気付いて対応してくれる」。「スナック順」のママ菅原トキ子さん(74)も「空き瓶を回収してくれ、助かります」と感謝する。
 毎日のように顔を合わせる店員らと雑談し、情報交換をすることもある。佐久間さんは「お客さまあっての仕事。さらに良い関係を築き、信頼される社員になりたい」と話す。
(栗原康太朗)

[リカネスト国分町店]仙台市青葉区国分町2の6の18。酒類を格安で販売し、飲食店には酒1本から配達する。店舗2階には約2000種類ものワインを用意。スタッフが予算や好みに応じてお薦めの品を紹介する。一般客も購入できる。
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 仙台圏の名所や話題を取り上げるシリーズ「いぎなり仙台」。今回は各分野を陰で支える人々を紹介します。


2019年09月02日月曜日


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