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仙台空港運用時間延長に騒音の懸念拭えず 名取・岩沼両市長「住民理解不十分」

テーブルを挟み村井知事(手前)の説明を聞く菊地市長(左)と山田市長

 仙台空港(宮城県名取、岩沼両市)の24時間化を含む運用時間延長問題で、山田司郎名取市長と菊地啓夫岩沼市長は3日、県庁であった初の4者会議で、県が示した騒音対策について「住民から十分な理解を得られていない」との懸念を村井嘉浩知事に伝えた。両市長とも24時間化の是非は明言しなかった。

 山田市長は住宅設備に助成する県独自の騒音対策を挙げ「国の基準から一歩踏み込み、地域の声をある程度聞いて対応してもらった」と一定の評価を示した。一方で「依然として不平不満、不安を持つ住民がいる。24時間化の議論はまだ十分に尽くされていない」とくぎを刺した。
 「騒音対策が最重要だ」と強調したのは菊地市長。「騒音をできるだけ下げる努力をしてもらった後、次を考えたい」と述べ、航空機騒音の発生源対策や監視体制のさらなる強化に取り組むよう求めた。
 両市長とも24時間化の是非について「総合的に判断する段階にない」(山田市長)「賛成か反対かはまだ話せない」(菊地市長)と慎重な姿勢。しかし、空港を生かしたまちづくりには「今後も共存共栄で進めたい」(山田市長)「空港を地域の発展にうまく生かしたい」(菊地市長)との意向を表明した。
 県が昨年8月から両市で計26回実施した住民説明会では「安眠妨害につながる」「夜間は海側の離着陸を徹底すべきだ」などの意見が相次いだ。仙台国際空港(名取市)の岩井卓也社長は「運航制限がない方が自由に発着できる」と24時間化の利点を訴えた上で「足元の地域の方々が納得しないものは長続きしない。今後、誠実に協議が進むことが大事だ」と述べた。
 非公開の会議終了後、両市長らが報道各社の取材に答えた。


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2019年09月04日水曜日


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