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「あんちゃんの日章旗」遺族へ 42年ガダルカナルで戦死、栗原・佐藤正喜さん 米NPOから届く

佐藤正喜さん
正喜さんの日章旗を手にするめいのよしみさん(右)とみよ子さん=栗原市一迫

 太平洋戦争中の1942年12月、激戦地のガダルカナル島で戦死した宮城県栗原市一迫出身の佐藤正喜さん=当時(27)=の日章旗が80年近い時を経て遺族に手渡された。米国のNPOから受け取った宮城県遺族会が親族を捜し出した。
 正喜さんは出征前、細倉鉱山などで働いた。日章旗は絹地で、「武運長久」「祈健康」との激励とともに地域の人たちなど60人余りの名前が寄せられていた。
 8月24日、めいの佐藤よしみさん(96)、みよ子さん(92)姉妹が受け取った。正喜さんのきょうだいはすでに他界し、形見もなかったという。みよ子さんは「あんちゃんは、やっと落ち着く場所に帰ってこられたと思う」と感謝した。
 日章旗は、米イリノイ州のメアリー・ポウロースキーさんが元米兵の父親の遺品整理をしていて見つけた。元日本兵の遺品返還活動をしている米国のNPO「オボンソサエティ」が、ポウロースキーさんから依頼を受けた。
 県遺族会によると、県出身の戦死者に佐藤正喜さんは3人いた。日章旗に書かれた住民らの名字などをたどり、約3カ月かけて栗原市の遺族を見つけた。
 県遺族会の高橋義雄副会長は「遺族の高齢化が進んでいる中、無事に届けることができて安心した」と話した。


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2019年09月04日水曜日


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