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心臓のくぼみに「ふた」 心房細動患者の脳梗塞リスク低下 仙台厚生病院で保険適用後、初の手術

 心房細動患者の心臓の左心耳(さしんじ)に傘状のふたをしてふさぎ、脳梗塞のリスクを減らす施術法が今月から保険適用され、仙台厚生病院(仙台市青葉区)が2日、保険適用後初の手術を行った。年間100〜150例の手術を見込み、投薬治療が難しい患者の選択肢が増えると期待されている。
 心房細動は、心臓の中の心房が小刻みに震えるように動く不整脈の一種。患者は左心房にあるくぼみ状の左心耳に血液がたまりやすく、それが血栓となって脳梗塞の原因となっていた。
 施術法は左心耳閉鎖術と呼ばれ、右足の付け根から通したカテーテルを使って左心耳を覆うように傘状のふたを取り付け、血液の滞留を防ぐ。
 心房細動患者の脳梗塞予防は、血液を固まりにくくする薬が一般的だが、一度出血すると血が止まりにくくなるなどの問題があった。閉鎖術は、消化管や脳に出血があったり、転びやすかったりするなど出血リスクが高い患者に有効という。
 同病院循環器内科の松本崇・主任医長は「心房細動患者の脳梗塞は重症化しやすい。適切な治療で患者と家族の負担を減らしたい」と話した。


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2019年09月04日水曜日


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