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被災3県の語り部ら課題訴え 「3.11メモリアルネットワーク」 東京で活動報告会

名取市閖上で取り組む語り部活動を紹介する丹野さん(右端)

 東日本大震災の伝承活動に取り組む民間連携組織「3.11メモリアルネットワーク」(宮城県石巻市)の活動報告会が3日、東京・虎ノ門であった。岩手、宮城、福島3県の語り部らが被災地の課題を伝え、企業関係者ら約50人が聞き入った。

 名取市閖上地区で活動する丹野祐子さんは、長男と義父母が津波で犠牲になった。あの日、「津波は来ないから大丈夫と息子に伝えた」と悔やむ。「助けられなかった命があった。今も各地で災害があり決して人ごとではない」と訴えた。
 東京電力福島第1原発事故で被災した福島県富岡町で活動するNPO法人3.11を語る会の青木淑子代表は、震災翌日に避難者の車で渋滞する町内の写真を示した。「みんながすぐに帰れると思っていた。家や家畜、友達など全てを失う瞬間だ」と強調した。
 岩手県陸前高田市の認定NPO法人「桜ライン311」の岡本翔馬代表理事は、市内の津波到達地点に桜の苗木を植えたことを紹介し「伝承を継続するためには、支える仕組みが必要だ」と指摘。メモリアルネットワーク共同代表の武田真一宮教大特任教授も「語り部の多くは手弁当」と述べ、寄付などの支援を求めた。


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2019年09月04日水曜日


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