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世界農業遺産「大崎耕土」の居久根保全や活用探る 検討会が発足

居久根の役割について大友さん(右)から説明を受ける参加者

 宮城県大崎市など1市4町で構成する世界農業遺産「大崎耕土」の重要な構成要素となっている屋敷林「居久根(いぐね)」の保全や活用策を考える1回目の検討会が4日、同市の大崎生涯学習センターであった。
 大崎地域世界農業遺産推進協議会(会長・伊藤康志大崎市長)が主催。生態系や景観の研究者、造園業者、居久根のモデル地区の住民ら10人を委員に任命した。
 委員長に選ばれた平吹喜彦東北学院大教授(景観生態学)は「持続可能な居久根の在り方を考えるとともに、多くの住民に価値を理解してもらえる取り組みにしたい」と語った。
 来年2月をめどに、居久根の保全・活用に向けた手引き案や行政の支援策をまとめる予定。
 会議に先立ち、委員や推進協議会のメンバーら約30人が同市古川渋井の大友良三さん(70)方の居久根を見学。大友さんは「自宅と周囲の水田で約80種の鳥を観察でき、居久根が渡り鳥の休憩地点になっている」と話した。
 居久根は江戸時代以降、防風や燃料調達などのため植栽が奨励された。現在は大崎耕土の全家屋の4割に当たる2万4300戸にあるとされるが、生活環境の変化や手入れの難しさから伐採される例が増えている。


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2019年09月05日木曜日


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