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木造建築の良さ、登米で気付く 新懐古館完成し設計した隈研吾さん講演

講演する隈さん

 登米伊達家に関連する文化財を展示収蔵する宮城県登米市の「登米(とよま)懐古館」が同市登米町寺池桜小路に移転新築され8日に開館するのを前に、新施設を設計した建築家隈研吾さん(65)による完成記念講演会が4日、とよま観光物産センターであった。
 約200人が聴講。「登米の可能性、日本の可能性」をテーマに隈さんと、仙台市出身のプロデューサーでみやぎ絆大使の残間里江子さんが対談した。
 隈さんは残間さんの紹介がきっかけで1995年、当時の旧登米町から伝統芸能伝承館「森舞台」の設計を受注した経緯を語った。
 隈さんはバブル経済崩壊後の「失われた10年」の時代に限られた予算で施設を仕上げた思い出話を披露。「天然スレートや木材など地元産の材料をふんだんに使った。コンクリート全盛の時代に私に木造建築の良さを気付かせてくれたのが登米の森舞台だった」と感慨深げに語った。
 2020年東京五輪・パラリンピック主会場の新国立競技場を設計した隈さんは「新国立は私の木造建築の集大成。47都道府県全ての杉を使うが、東日本大震災の被災地である宮城の杉は、目立つ場所に設置する」と話した。
 本年度、市が創設した「とめふるさと大使」の任命式もあり、第1号となる隈さんは熊谷盛広市長から委嘱状と名刺を手渡された。
 懐古館は登米伊達家の武具や刀剣、書状など200点以上を収蔵する施設で、8日の開館展示では25点が並ぶ予定。連絡先は0220(52)3578。


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2019年09月05日木曜日


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