広域のニュース

<北海道地震1年>通信手段に支障6割超 停電やスマホ依存の影響も 東北大・札幌市民調査

 昨年9月6日に発生した北海道地震によるライフライン停止の影響で、札幌市民の6割以上に電話やインターネットなど通信面の支障が出た上、大半が代替策も取れなかったことが東北大災害科学国際研究所などの調査で分かった。スマートフォンへの依存度が高まった影響もあるとみられ、多様な備えの必要性が浮き彫りとなった。
 調査は札幌市民を対象にインターネットで行い、1000人から回答を得た。地震当日、電話やインターネットなどの通信が「普段通りにできた」との回答は36.4%にとどまった。復旧までの間、「通常と異なる方法で対応できた」とする割合も34.9%だった。道内全域が大規模停電に見舞われ、スマホのバッテリー切れが生じたとみられる。
 具体的な対応に関する自由記述(複数回答)では、146人が「省エネモードにするなどして使用を控えた」、71人が「モバイルバッテリーや車などで充電した」と回答。「ラジオで情報取得した」のは49人にとどまった。
 調査に当たった東北大災害研の佐藤翔輔准教授(災害情報学)は「バッテリーの消耗が激しいスマホの普及が東日本大震災の発生時よりも進み、通信・情報収集面での依存度が高まっている。ラジオなど基本的な防災用品の備えを怠らないでほしい」と呼び掛けている。
 調査は地震から1カ月後の昨年10月上旬、東北大災害研と民間調査会社サーベイリサーチセンター(東京)などが共同で実施。20歳以上の札幌市民を対象に地震直後のライフラインの停止状況などを聞いた。


関連ページ: 広域 社会

2019年09月05日木曜日


先頭に戻る