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甘いマンゴー仙台でもできた 試行6年、秋から本格販売 若林の小山さん

一つ一つの実を手に取り収穫のタイミングを見極める小山さん
収穫が近づき赤く色付いてきたマンゴー

 仙台市若林区沖野の自営業小山吉美さん(60)が自宅の庭で、南国の果実として知られるマンゴーを栽培している。温度管理や熟成で試行錯誤を重ね6年。「驚くほど甘くておいしい」と知人らの間で評判になり、今秋から本格的な販売に乗り出す。

 小山さん方の庭には、約100平方メートルのビニールハウスがある。約15品種のマンゴーの木30本が鉢に植えられ、所狭しと並ぶ。
 「より甘いものをコストを抑えて作るため、毎年チャレンジすることが楽しい」と小山さんは語る。
 マンゴーの生育に適した温度は一般に20〜30度とされる。春の開花を促すため、冬は10度前後の低温にさらす必要がある。温度が下がって枯れないよう注意が必要で、小山さんは農業用のヒーターを使い、緻密に温度管理している。
 熱帯果実の生育に詳しい南九州大(宮崎県)環境園芸学部の前田隆昭教授(園芸学)は「東北でもマンゴーを育てられるが、おいしくなるかは別問題。特に冬に適切な温度管理をしないと甘みが出ない」と言う。
 6年前の夏、小山さんは知人から沖縄土産のマンゴーをもらった。甘さに驚き「このマンゴーを仙台で作れないか」と、専門書を読んで育て方を学び、その年の秋にハウスを整備し、栽培を始めた。
 過去には、甘くない実ばかりが採れたこともあった。おいしい状態で提供できるよう、収穫後に数日間追熟させるなど工夫を重ね、友人らに提供してきた。
 知人の若林区の会社員桜井美佳さん(36)は「爽やかな香りなのに食べると濃厚な甘みがあり、とてもおいしかった」と振り返る。
 今年は開花後に医療用のハエをハウス内に放って受粉させた。従来の人工授粉と比べて実が大きくなり、数も増えたという。
 9月中に60個ほど収穫する予定で、既に半数は知人らが購入の予約をしているという。「マンゴーの本当の甘さを知らない人たちに知ってもらいたい」と今後は、食べやすい種のない品種の栽培を検討している。


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2019年09月06日金曜日


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