岩手のニュース

「都市公園に飲食店不要」建物撤去求める 盛岡市の木伏緑地整備事業で町内会など

飲食店などが入居するコンテナハウスが立ち並んだ木伏緑地

 盛岡市が北上川沿いの都市公園「木伏(きっぷし)緑地」で進める飲食店などの整備事業を巡り、地元の町内会や商店組合の計6団体は5日までに、谷藤裕明市長と市議会に対し「公園を利用する市民として到底承服できない」「市民の貴重な財産を守るため、建物の撤去を求める」との意見書を提出した。
 意見書は(1)整備方針の周知不足(2)公共空間に飲食店が立地することによる悪影響(3)景観への配慮を欠いたデザイン−などの問題点を指摘。整備事業を「市民の共有の財産である緑地の在り方を全く無視する行為」と断じた。
 その上で、木伏緑地は岩手山や北上川、開運橋を眺望する「盛岡らしさを醸し出す観光にとって非常に重要な場所」であり、コンテナハウスを積み重ねた建物群に「非常に強い憤りを感じる」と批判した。
 市は、木伏緑地の整備に民間資金活用による社会資本整備(PFI)の手法を導入。事業主体に選定された合同会社(盛岡市)が建設する建物11棟には飲食店などが入居し、10日に営業が始まる。
 意見書には地域住民の声も添付。「図面を出さず、イラストだけの事業説明は市民を欺く技法」「公衆トイレを整備するとの説明だったが、飲食店街をつくるための口実だった」「異様な建物群に驚いた」「公園として施設を逸脱している」と厳しい意見が並んだ。
 市は「地元住民への説明やコミュニケーションが不足していた」として6日、改めて説明会を開催する。
 地元の町内会役員は「説明会で市を厳しく追及したい」と話す。市公園みどり課は「建物の撤去は現実的に難しい。住民意見で対応できる部分は善処したい」としている。


関連ページ: 岩手 政治・行政

2019年09月06日金曜日


先頭に戻る