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「旧米沢高等工業学校本館」前 石塀改修、開校時を再現

改修後の塀(山形大提供)
改修前の塀(2018年撮影)(山形大提供)

 山形大米沢キャンパス(米沢市)内にある国指定重要文化財「旧米沢高等工業学校本館」前の石塀が8月末、鉄筋コンクリートで改修された。2018年の大阪府北部地震を受け、同大が全施設で実施していた安全対策工事の一環。1910年開校当時の塀のデザインを参考にし、当時の景観を再現した。
 同大によると、石塀は最も高い部分で約2.5メートルあり、現行の石塀の安全基準(高さ1.2メートル)を大きく上回っていた。市民から「重要文化財の建物が見えないのが残念」といった声があったことも踏まえ、中央部の塀を撤去した上で、高さ約2.2メートルの鉄筋コンクリートの塀に改修、上部をフェンス化して地震対策を実施。開校当時のデザインを基に景観を再現した。
 同大は大阪府北部地震で小学校のブロック塀が倒壊し女児が死亡した事故を受け、同大の全施設を点検。現行基準を満たしていない石塀やブロック塀が計14カ所で見つかり、今年1〜8月、改修や撤去を行った。
 小山清人学長は「改修で安全対策が完了した。景観もこれまで以上に楽しんでもらえればうれしい」と話す。
 旧米沢高等工業学校本館は、レーヨンの開発で知られる秦逸三教授らの関連資料などを並べた展示施設として、市民から親しまれている。


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2019年09月08日日曜日


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