宮城のニュース

東北の起業家と首都圏人材結び、課題解決に挑戦 仙台・インティラックがプロジェクト

首都圏の会社員らにプレゼンする渡辺代表社員=5日、東京都千代田区

 起業家支援のインティラック東北イノベーションセンター(仙台市)は、東北の起業家と首都圏の人材を結び付ける「東北プロボノプロジェクト」を始めた。プロボノは企業人などがスキルを生かして行う社会貢献活動で、副業の新たな形として注目される。首都圏の人たちが起業家と共に課題解決に挑戦することでキャリアを構築し、東北との関わりを深めてもらう。
 仙台市と東北経済産業局から事業委託を受けた。「販路を広げたい」「商品を作りたい」「活動をPRしたい」といった希望を持つ岩手、宮城、福島3県の起業家7人がそれぞれ、プロボノの社会人3〜4人とチームを編成する。
 10〜11月に各起業家を訪問して具体的な課題を決め、来年3月の成果発表を目標に作業を進める。各チームにはプロボノ経験のあるマネジャーが1人入り、進行管理などで手助けする。
 チーム編成に先立ち、都内でマッチングイベントが始まった。初日の5日に登壇したミライデザインワークス(仙台市)の小島英弥夫社長は、全員参加型を掲げてカフェなどの建築工事を手掛ける。「特殊な才能はなくても、みんなが誰かの役に立った痕跡を残せる」と訴えた。
 空き家のリノベーションに取り組む巻組(石巻市)の渡辺享子代表社員は「絶望的な立地の廃屋を見ると何に使えるだろうとわくわくしてしまう」と自己紹介。東京に発信拠点を設ける構想を披露して協力を呼び掛けた。プレゼン後は約30人の参加者が起業家を囲んで意見交換した。
 プロジェクトは昨年度も2社で実施し、ウェブサイト作成などにつなげた。担当する本多智訓プログラムディレクターは「プロボノとして一歩踏み出し、自らの軸を見つけてほしい。東北との縁ができれば双方にとってプラスになる」と力を込める。


2019年09月10日火曜日


先頭に戻る