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フリーランス同士交流、悩み共有 仙台で「バーチャル同僚会」

フリーランスの参加者が、それぞれの仕事の悩みを話し合ったバーチャル同僚会=9日、仙台市太白区

 個人で活躍するフリーランス同士が、仮の同僚として気軽に相談し合う「バーチャル同僚会」が仙台市内で開かれている。経営者や営業マンらを対象とした異業種交流会とは異なり、集客方法や仕事と私生活の両立といった素朴な悩みを共有する。起業した後に抱えがちな孤立感を解消し、仕事へのやる気につなげる場になっている。

 バーチャル同僚会は、太白区のライター鈴木夕香子さん(42)が4月に始めた。2年前に夫の転勤に伴って縁のない仙台に移った後、1人で悩みを抱え込んだ経験から企画した。
 今月9日、太白区長町のカフェで開かれた3回目の同僚会には、アロマセラピー講師、行政書士、占いカウンセラーなど40、50代の女性8人が参加。鈴木さんが「同僚とランチに来ていると思って話してみてください」と呼び掛け、始まった。
 「お客さんと会うときにどこを使いますか?」と、事務所を持たない参加者が、仕事場代わりに使える場所を尋ねる。すぐに、カフェや利用料が安いコワーキングスーペースといった意見が返ってきた。会員制交流サイト(SNS)を使った集客についても、活発に意見を交わした。
 初めて参加した太白区の薬剤師小泉理恵さん(46)は「家族や友人とは違う、同じ境遇のフリーランス同士だからこそ悩みを分かち合えた」と満足そうだった。
 鈴木さんは「回を重ねるごとに『同僚』が増え、アイデアが広がっている。リアルな声をまとめ、起業しやすい環境づくりに向けて行政などにも提案したい」と話した。
 仙台市起業支援センター「アシ☆スタ」によると、センター利用者の開業は昨年度95件あり、うち個人事業主は64件と7割を占める。趣味や特技を生かした「プチ起業」が増えており、専門的な経営アドバイスや、経営者同士の交流を希望する声が多いという。
 次回の同僚会は未定。開催する場合は、鈴木さんのホームページで申し込みを受け付ける。


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2019年09月11日水曜日


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