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<主砲の一ゲキ 山崎武司>3位争いの鍵/両エースの奮起に期待

山崎武司氏

 パ・リーグはソフトバンク、西武が抜け出し、東北楽天の現実的な目標はロッテとの3位争いだろう。
 浮上の鍵を握るのは則本昂、岸だ。この二枚看板が投げたら最低でも一つは勝てるはずなのに、現状はそうなっていない。
 則本昂は得意のスライダーが高くて甘くなっている。直球は150キロを計測しているものの、切れがなく打者に見極められている。岸もブレーキの利いたカーブ、チェンジアップは健在だが、直球に本来の切れがなく高めで空振りを奪えない。
 2人は変化球を生かすも殺すも真っすぐだということが分かっている。だからこそ「力を入れないといけない」「切れのある球を投げないといけない」と焦ってバランスを崩しているように見える。
 則本昂、岸の2人で今後4試合以上の登板があると思う。そこをしっかり勝ち切ることが2年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出への絶対条件だ。両エースには今こそチームへの恩返しのつもりで奮起してほしい。
 打線はブラッシュの調子が上がってきて、島内、銀次の状態は悪くない。渡辺佳ら若い選手も起用された場面で結果を出している。今は状態のいい選手をどんどん使っていくべきだ。
 その中で浅村が少し苦しんでいる。西武時代のように前後が強力な打線ではないので、チームもファンも「浅村さんお願いします」と期待してしまう。大きなプレッシャーの中で、強いチームにいたら考えもしないようなことを考えながらやっていると思う。僕も中日からオリックスに移籍した時に「何でこんなことができないのか」と戸惑った。浅村は気持ちを整えて、今後のCS争いで存在感を発揮してもらいたい。
 今季も残り13試合となった。ここまで来たら技術うんぬんではなく「ど根性」しかない。東北楽天は平石監督の下で春先から素晴らしいスタートを切って上位争いを続けてきた。
 現在は4位だが、3位ロッテとは1ゲーム差しかない。東北楽天がロッテを上回るためには、闘志むき出しでチームを引っ張る指揮官の姿が大事だ。平石監督にはここで意地を見せてほしい。
 この段階でCS争いができるのは幸せなことだ。チーム全体でその喜びを感じながらアグレッシブにプレーして、最後にAクラスに入ることを期待している。


2019年09月11日水曜日


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