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魅力ある小型車、東北から トヨタ東日本・宮内新社長が会見

トップ交代へ記者会見に臨んだ宮内氏(右)と白根氏

 トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)は13日、10月1日付で社長に昇格する宮内一公取締役の記者会見を本社で開いた。宮内氏はトヨタ自動車の社内カンパニー制で小型車生産を担う「トヨタコンパクトカーカンパニー」のトップ。トヨタ東日本の社長を兼務することに「ものづくりの力をさらに磨き、東北を基盤に世界一の魅力ある小型車を造りたい」と抱負を語った。

 トヨタ自動車出身の宮内氏は2016年、トヨタコンパクトカーカンパニーのプレジデントに就任。小型車の企画から開発、生産に至る責任者の役割を担ってきた。
 宮内氏は「企画、開発を担当するトヨタと、生産を中心としたトヨタ東日本の技術面の融合が人の交流も含めて相当進んだ。トップを兼ねることで両社の壁を破り、一つのチームという風土をつくる」と語った。
 また、トヨタ東日本で構築した生産性の高い小型車製造ラインを、フランスやチェコ、トルコといった海外工場に積極的に展開する姿勢を強調。「東北で培った強みをグローバルにつなぎ、グループ全体の力に変えたい」と述べた。
 トヨタ東日本は20年末までに東富士工場(静岡県裾野市)を閉鎖し、東北の宮城大衡(大衡村)、宮城大和(宮城県大和町)、岩手(岩手県金ケ崎町)の3工場に生産を集約する。
 宮内氏は「50年続いた東富士工場の歴史が終わる。同工場で培った思いも東北に注入することで生産体制が強化される」と述べた。
 12年設立のトヨタ東日本の目的の一つには、東日本大震災からの復興がある。宮内氏は「良い車を継続的に発信し、仕入れ先と一緒に汗を流す。商品の競争力を高めたい」と話した。
 会長に就く白根武史社長は「コンパクトカーカンパニーとトヨタ東日本が一体となり、東北に根を張って小型車造りに取り組む」と期待を込めた。


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2019年09月14日土曜日


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