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漁業者の命も守るルール作りへ 岩手県と宮古・田老町漁協が「沖出し」初訓練

沖出し訓練で避難海域に向かう漁船=13日、宮古市の田老漁港沖

 岩手県と宮古市田老の田老町漁協は13日、津波の襲来が予想される場合に漁船を沖合へ避難させる「沖出し」の訓練を初めて実施した。県内全24漁協によるルール作りを後押しするため、データを収集した。
 訓練は、大津波警報が発令され、17分後に津波が到達するとの想定で実施。田老漁港から沖合1キロの海域で待機していた動力船と船外機船の計10隻に、携帯電話のメールで情報を伝えた。
 漁船は警報発令時に避難区域となる沖合3キロ(水深70メートル)の海域までと漁港までの全速航行を繰り返し、所要時間を計測した。
 東日本大震災では、沖出しで難を免れた漁船があった一方、途中で津波にのまれた漁業者もいた。県は2017年、田老町漁協をモデルに県内初の沖出しルールを策定している。
 小林昭栄組合長は「操業中の警報発令は今後も必ずある。避難先が沖か港かを判断するデータを集め、漁業者の命を守るルールに改良したい」と話した。
 県内では吉浜漁協(大船渡市)が既に沖出しルールを策定。三陸やまだ(山田町)と種市南(洋野町)の両漁協が本年度の策定を目指している。


2019年09月14日土曜日


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