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来月22日告示女川町議選 宮城県内初の定員割れも 前回無投票、なり手不足顕著

10月の町議選で定員割れの可能性も浮上する女川町議会

 任期満了に伴う宮城県女川町議選(10月22日告示、27日投開票)で、定員割れの危機が浮上している。定数12に対し、現職3人が引退を決め、対応が流動的な現職が1人いる。一方、名乗りを上げた新人は3人。定員に満たなければ県内の市町村議選では初めての事態となり、民意をすくう機能の減退が懸念される。
(石巻総局・樋渡慎弥)

 14日現在、現職12人のうち、3人が今季限りでの引退を表明した。いずれも70代で高齢や多選などを理由に身を引く。8人が立候補の意思を示し、残る1人は「告示日までには決める」と態度を留保している。
 新人は元町職員や会社員ら3人が立候補を予定するものの、他に新たな動きは表立っていない。
 県選管によると記録がある1955年度以降、県内の市町村議選が定員割れになったことは一度もない。
 女川町は東日本大震災の津波で資料が流出し記録は残らないが、前回の町議選(2015年)は初めての無投票だったとみられる。
 現職の一人は「今回も無投票で、しかも定員割れになれば、住民の声をすくい上げる機会が減ってしまう」と危機感をあらわにする。
 県内の自治体選挙は無投票が増加している。今年に入り、今月1日までに行われた10の首長選と11の市町村議選(補選含む)のうち、約4割に当たる8選挙(3首長選、5議員選)が無投票となり、有権者は選択の機会を失った。
 女川町議選での定員割れの可能性について、町内の70代男性は「議員のなり手不足が顕著に表れている。住民の思いをくみ取れない議会が復興の足を引っ張ることにならないか」と苦言を呈した。
 町中心部で区長を務める70代男性は町人口がピーク時の1万人超から、震災を経て6000人台まで激減したことを踏まえ、「人口規模に合った議員定数を考えるべき時が来たのではないか」と語った。
 町では町議選と同日程で任期満了に伴う町長選が行われる。立候補を表明したのは3選を目指す現職の須田善明氏(47)のみ。無投票となれば07年9月以来、4回連続となる。


2019年09月15日日曜日


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