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気仙沼・内湾 一夜の桟橋レストラン 地元の食材「観光資源に」

中秋の名月をめでながら食事と会話を楽しむ参加者たち

 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市内湾地区にある県管理の浮桟橋に13日夜、中秋の名月をめでながら地元食材を生かした料理が味わえる1日限定の屋外レストランができた。参加者は爽やかな秋風を受けながら、くつろぎの時を過ごした。
 県気仙沼地方振興事務所が取り組む新たな観光資源を掘り起こす事業の一環で、市内外でコーヒー店を展開するオノデラコーポレーション(気仙沼市)が事業を受託。東京や仙台市の雑誌編集者や地元の観光関係者ら21人が参加した。
 月明かりに照らされた桟橋の上にテーブルが並べられ、周囲をキャンドルの小さな明かりが包んだ。
 昨春までシンガポールのレストランでエグゼクティブシェフを務めていた松本圭介さん(仙台市出身)が地元の食材を生かした料理を提供。モウカザメの心臓「モウカの星」やマンボウなどを使った独創的な料理が並んだ。
 遠洋マグロ船の元漁労長らも同席し、漁の苦労話や外国の港での体験談を披露。地元の太鼓団体は民謡を歌い、宴席を盛り上げた。
 仙台市の出版社プレスアートの川元茂取締役編集部部長は「雰囲気が素晴らしい。復興後の気仙沼の新たな観光資源になる可能性は十分にある」と評価した。
 内湾地区の浮桟橋でイベントが行われるのは初めて。オノデラコーポレーションの小野寺靖忠専務は「旬の食材を味わいながら、地元の漁師さんらとも触れ合える濃密な時間を提供できた」と話した。


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2019年09月16日月曜日


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