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陸前高田・道の駅「高田松原」が復活 プレオープンにぎわう

大勢の買い物客でにぎわう地元産品の販売コーナー
店頭で接客する村上さん夫妻

 東日本大震災の津波で全壊した陸前高田市の道の駅「高田松原」が高田松原津波復興祈念公園内に再建されて15日、暫定開業した。暫定営業は20日までで、午前11時〜午後3時。道の駅併設の岩手県震災津波伝承館が開館する22日に本格営業を始める。
 鉄筋コンクリート2階で、延べ床面積は約1500平方メートル。国が施工し、市が建物を取得した。整備費は約7億3600万円。地元に水揚げされた魚介類や水産加工品、農産物、生花、防災グッズを販売するほか飲食店が入居する。
 初日に訪れた陸前高田市の小学校教諭菅野洋介さん(36)は「復興の拠点として地元や震災に関する情報を発信する場所になってほしい」と話した。

◎鳥取の人気カフェ「すなば珈琲」が出店

 再建された道の駅「高田松原」には鳥取県の人気カフェ「すなば珈琲(コーヒー)」が出店し、砂を使って焙煎した名物の「砂焼きコーヒー」や地元産ホタテが丸ごと入ったホットサンドを提供する。東日本大震災の復興支援で地元住民と交流を続けてきたオーナー夫妻が、にぎわい創出に一役買った。
 すなば珈琲は2014年創業。当時、米系大手コーヒー店チェーンスターバックスが未進出だった鳥取県の平井伸治知事が「スタバはないけど、砂場(鳥取砂丘)はある」と発言し、話題になったのにちなんで誕生した。
 オーナーの村上無費価(むひか)さん(72)と妻亜由美さん(54)は、震災発生直後から陸前高田市で炊き出しを続けてきた。途切れることなく支援と交流を続け、訪問は今年8月で30回を数えた。
 「自分たちも大変なのに陸前高田の人たちは、なぜこんなにも温かいのか。絆を大事にしたい」と村上さん。県外出店はしないのが基本方針だが、道の駅再建に当たって加盟店契約を快諾した。
 周囲に震災遺構が点在する道の駅で村上さんは「自分の命は自分で守る意識を持つため、全国の人たちにこのエリアに注目してほしい」と語る。


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2019年09月16日月曜日


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