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<MGC>服部2位 最終盤逆転 勝負強さと冷静さ光る

男子 40キロ付近で競り合う2位の服部(左)と3位の大迫(代表撮影)

 勝負強さが速さをしのいだ。最終盤の2位争い、服部が日本記録を持つ大迫との一騎打ちを制した。「抜かした瞬間は覚えていない。気付いたらゴール手前だった」。右拳を握り、初の五輪切符を喜んだ。
 40キロすぎに大迫に置き去りにされかけた。差は20メートル。一瞬不安がよぎったが、大迫が振り向いたのを見逃さなかった。
 「(相手は)きついのかもしれない。チャンスはある」。もう一段ギアを上げ、42キロ手前の上りで捉える。「無我夢中だった」。5秒差をつけてゴールした。
 レースは設楽が大きく逃げる展開。「誰も付いていかないから、後ろに下がった」と冷静だった。2位集団でひたすら自分のペースを守る。中間地点で先頭と2分の差が開いても、フォームを崩さず力をため続けた。
 ゴール前にきつい上り坂が待ち構えるのがコースの特徴だ。本番に向け、40キロ走の翌日に箱根駅伝5区の山上りに匹敵する坂に挑む練習に取り組んできた。終盤勝負なら自信があった。
 自己ベストは大迫と設楽より1分以上劣る。井上も含め4強と注目された中、ただ一人結果を残した。勝負勘、重圧に負けない落ち着き。五輪でも必要な能力を発揮してみせた。
(佐藤夏樹)

服部 勇馬(はっとり・ゆうま) 仙台育英高3年だった11年全国高校総体の5000メートルで5位。東洋大では15年から箱根駅伝「花の2区」で2年連続区間賞に輝いた。16年2月の東京でマラソンデビュー。同年春にトヨタ自動車に入社し、昨年12月の福岡国際で2時間7分27秒をマークし、日本人として14年ぶりの優勝を果たした。新潟県出身。176センチ、63キロ。25歳。


2019年09月16日月曜日


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